こんにちは。はまじです。
S&P500カンパニーでの実務経験10年以上。アメリカにはニュージャージーに1年、アリゾナに2年住みました。出張はたぶん地球20周分ぐらいしたと思います。チームで唯一の日本人。14ヵ国20都市で働いた事があります。
主なキャリアはITとサプライチェーンマネジメントです。
このブログでは効率的に英語スキルを伸ばす方法を書いていきます。目指すのは「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へのサバイバルキットの提供です。
【体験談】大量に英語を浴びるとある日を境にわかるようになる
私はもともと日系メーカーでエンジニアをしていました。ところが主力工場が地震で被災し業績が悪化、会社はある日突然、アメリカのライバル企業に買収されてしまいました。
その日から職場の公用語が英語になり、アメリカ人が大勢乗り込んできて仕事のスタイルも何もかもが大きく変わりました。
冷徹なCOOから「文化を変えろ」とまで言われ、今まで一緒に働いてきた仲間たちもその多くが去っていきました。
買収されて1年が過ぎたころ、私は会社でちょっと不思議な体験をしました。
昼休みに食堂に向かって歩いていたら、後ろでアメリカ人がスマホで話をしながら歩いてました。
全く関心なかったのに、彼が話していた英語がダイレクトに頭の中に入ってきたのです。
彼はこう言っていました。
「日本の売上があと18%足りない。積み上げても8%までしか行かない。残りのメニューがなくてみんなフラストレーションがたまっている」
と言っていました。
(ああ。売上未達だとまたリストラかなぁ)
と思いました。そして
(あれ?聞き取れてる)
とも。
頭の中に英語脳のようなものができていることに気づいた瞬間でした。
その日をきっかけに、会議でも少しずつ意見を言うようになり、相手の質問に答えたりしているうちに、自分が何語で話しているのか、次第に気にならなくなっていきました。
やがて本社のプロジェクトに呼ばれるようになり、ある日転勤の打診が来て渡米しました。
英語の習得は、それに費やす労力というより普段英語に接する量の多さに単純比例するというのが当時の実感です。
でも現実問題として身近に英語に接する機会がなく、かつ英語をある程度のレベルまで引き上げたいときにはどうするか?
どんな勉強スタイルが一番効果的なのでしょうか。
あの時の経験に何かヒントがあるはずで、それを言葉にまとめるためにこのブログを始めました。
TOEICには興味ゼロ
ある日アメリカ人の上司から
「TOEICって何?」
聞かれたことがありました。
彼の組織には当時、全世界に50人近いスタッフがいました。
メンバーの英語力をどう把握しているのか聞いたところ、
「5分話せばわかる」
と言われ、妙に納得したことを覚えています。
ネィティブが5分でわかることに膨大な時間をかけて「試験対策」をし、日本国内でしか通じないスコアを元に日本人同士で序列を競うのはあまり意味ないな、と思いました。
「じゃあ何をすればいいんだよ!」
とおっしゃる方は多いと思います。
私自身、まだはっきりとした答えはありませんが経験上、2つの事は言えます。
得意分野と語学力は足し算ではなく掛け算
例えばビジネスであれば、仕事に対する洞察があって初めて語学力が意味を持ちます。つまり相手にとって価値のある事を言えなければTOEICが何百万点でも黙っているしかないです。
逆に何かを解決するための新しいアイデアを出せる人は、その人の英語がどんなにヘタでも、周りの人は真剣になって聞いてくれます。
自分自身をクリアに表現できるか、理解されているか
国や人種、言語に限らず、次のような人のところに仲間が集まります。
- 相手に言葉と態度でリスペクトを表せる人
- 言っている事とやっている事に一貫性がある人
- 「自分ならできる」とイニシャチブをとってさっさとやる人
その土台の上にコミュニケーションツールとしての英語があるので、日本のように「英語ができるからあの人はすごい」という話にはなりません。
このサイトが少しでもお役に立てたらうれしいです。