この記事は、次のような人におすすめです。
- 英会話レッスンのフリートークで何を話したらいいかわからない
- トークネタをどう集めたらいいかわからない。トピック一覧みたいなものはないの?
- 英語での雑談は楽しいが語学力が上がっている気がしない
お気に入り講師との英会話フリートークは楽しいですよね。でも回を重ねると次第にネタが切れきてきませんか?
とっさに決めた話題がただの雑談に終わってしまったり、盛り上がったけれど何を学んだか覚えていないのでは、貴重なレッスン時間が無駄になってしまいます。
そこで今回は、「アイデアバンク」を紹介します。アイデアバンクは、より少ないネタで多くの話題に対応するためのメソッドです。
これを使えば、あなたが好きなことを様々な切り口で話せるようになりますよ。
英語をスムーズに、流れるように話したい人はぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには仕事で3年住みました。ブログを通じて「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へサバイバルキットの提供を目指しています。
フリートークの目的はふたつ
フリートークは、話すことそれ自体よりも、むしろ相手からフィードバックを受けることと、スムーズに返答できるようになることが大切です。
相手からのフィードバックからインプットを得る
- 自分が言いたいことと言えることのギャップに気づく
- フィードバックを相手から受けることで適切に修正できる
- アウトプットを繰り返すことでフレーズを自分のものにできる
- 伝わらなければ言い換える、発音を修正してみる、ゆっくり話すなどして、伝わったこと、伝わらなかったことの違いに気づく
質問に対して流暢(りゅうちょう)に答えられるようになる
質問に対して回答が早くて自然だと、相手は「この人は英語ができる」と感じます。
- 言葉がスムーズに出てくる。沈黙や「えー、あー」などのつなぎ言葉がない
- ひと言で済ませずに、ある程度の長さの文で回答する
- 次の話題に自然につなげられる。最初の回答を基に、話題を掘り下げられる
慣れないうちは話題をある程度絞り込んでおかないと、会話そのものに夢中になってしまって、学びの部分が吹き飛んでしまいます。
アイデアバンクを使うと返答が早くなる
アイデアバンクを使うと、より少ないネタで多くのジャンルをカバーする話題を作れます。
最初のアウトプットにかかる脳の負担が減るので、相手の質問に答えやすくなります。
アイデアバンクの作り方
横軸にジャンルを書き出す
まず、会話の想定ジャンルを書き出します。
ジャンル |
食べ物 |
レストラン |
旅行 |
休日 |
小説 |
映画 |
スポーツ |
TVドラマ |
音楽 |
俳優 |
歌手 |
友達 |
家族 |
ビッグキーワードをひとつ決める
次に、自分が日本語でも熱く語れるビッグキーワードをひとつ決めます。
例えば、僕は北海道出身なのでキーワードを
「北海道」
とします。
ジャンル×ビッグキーワードに当てはまるトピックを決める
次に、北海道に関連した各ジャンルのトピックを書き込んでいきます
ジャンル | トピック |
食べ物 | さっぽろラーメン |
レストラン | お気に入りのラーメン店 |
旅行 | 札幌 人気のラーメン屋めぐり |
休日 | 近郊の新しいラーメン店探し |
小説 | 喜多みどり著「弁当屋さんのおもてなし」 |
映画 | 平尾由佳子監督「弁当屋さんのおもてなし」 |
スポーツ | 野球 日本ハム |
TVドラマ | テレビ小説「なつぞら」 |
音楽 | 「なつぞら」主題歌「 優しいあの子」 |
俳優 | 「なつぞら」主演俳優 千葉すず |
歌手 | 「なつぞら」挿入歌担当 スピッツ |
友達 | 幼なじみ、地元での同窓会 |
家族 | 実家の両親、近所に住む兄弟 |
上の例では、北海道をビッグキーワードに、
- 地元の食べ物
- 地元がロケ地になった小説、ドラマ、映画
- 地元のスポーツチーム
から選んでいます。
コツは、なるべく多くのジャンルをカバーできるトピックを設定することです。例えば、
- 食べ物関連は、ひとつの料理に決め打ちする
- 映画化された小説を選ぶ
- 主題歌がヒットしたテレビドラマを選ぶ
などです。
個別のストーリーを作る
個々のトピックを元に、1,2分程度のストーリーを作成します。1話ざっくり300~600語ぐらいです。英語でXにツイートしたとして2ツイート程度の分量になります。
ポイントは「日本固有のものに踏み込みすぎないこと」です。説明が難しくなるからです。
例えばラーメンなら材料やレシピの話よりも、初めて親にラーメン屋さんに連れて行ってもらったときのことを語るようにした方が書きやすいし、共感も得やすいです。
作り終えたらDeepLなどのAIに校正してもらいます。
ストーリーに対する質問を考えてその答えを準備する
ストーリーが完成したら文章をAIに読み込ませて質問を5つ作成してもらい、その答えを考えてからレッスンに臨みます。
ストーリーを作ったら、どんな質問が来るか、それに答えたらどんな追加質問が来るかまで考えておくと、心理的に余裕が出てきます。
レッスン後にレビューして例文化する
チューターの了解を得てレッスンを録画し、レッスン後にレビューします。
うまく言えなかったところの原因を探って、次回に役立てましょう。
可能であれば講師からレッスンノートという形で、よりスマートな言い回し、発音などのアドバイスをもらいましょう。
逆にうまくできたところは例文化してストックに加えます。
例文ストックを繰り返し練習することでスムーズに話せるようになっていきます。
次からはビッグキーワードを変えるだけで簡単にトピックを作れるようになりますよ。
まとめ
- フリートークの目的は相手から価値あるフィードバックをもらうことと、質問に対して流暢に答えること
- アイデアバンクを使うと、質問をある程度想定できるので反応が早くなる
- 話題のビッグキーワードを決め、ジャンルごとにトピックを割り当てる
- 各トピックに応じたストーリーを300~600字ワード程度で作成する
- 相手からの想定質問を考えて答えを準備する
- レッスン動画をレビューして例文ストックを増やす
ではまた。Have a good one!
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