この記事は次のような人におすすめです。
- 英語で話す機会がなく、スピーキングに自信を持てない
- 近々海外旅行の予定があり、現地で英語を使ってみたい
- 何をインプットすれば自然に話せるようになるのかわからない
- 独学でゼロから英語をやり直したい
この記事では、自分の話したい英語が口からスラっと出てくる方法をお伝えします。
いつかは英語ペラペラになりたいですよね。僕もそうです。
でも実際に何をペラペラ話すか具体的に考えたことはありますか?
何を話すかを決めれば、どんなフレーズから覚えればいいのかがわかります。「何を聞かれるかわからないからとりあえず全部覚える」のはやめておきましょう。
今回は、AIを使った定型フレーズの作り方を解説します。英語に限らず、スペイン語、中国語、韓国語、ポルトガル語などにも応用可能です。
使うツールはChatGPTと文章読み上げサイト「音読さん」です。両方とも無料です。
このやり方だと、話したいフレーズが最短1週間で口から出てくるようになりますよ。
【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには仕事で3年住みました。英語をはじめ「今すぐ外国語を話せるようにならないとやばい人」へのサバイバルキットの提供を目指しています。
具体的なシチュエーションを設定する
まず、会話のシチュエーションを決めましょう。あなたは何をしたいですか?そのためにいつ、どこで、誰と何を話すのかを具体的にイメージしてみてください。テーマは何でもOKです。身近な話題から始めましょう。
例)電話でピザを注文したい
- あなたが店員に伝えたいことをリストアップします。
ピザの種類、サイズ、トッピングの有無など
- 店員からの返事を予想します。
料金、出来上がり時間など
ChatGPTで想定会話文を作成する
シチュエーションが決まったら、その内容をChatGPTへのプロンプト(命令文)にまとめます。以下にプロンプトのひな形を作ってみたので、もし良ければアレンジして使ってみてください。
#命令
あなたはアメリカ英語の先生です。以下のシチュエーションで想定英会話文を作成してください。
#条件
私は電話でピザハウスにビザの注文を行います。
午後1時頃の会話です。
私の名前はJun、店員の名前はSakiです。
注文したいのは、マルゲリータ1枚、Mサイズ、トッピングはグリーンオリーブです。
ピザの値段は20ドルです。
ピザの出来上がりには15分かかります。
ピザが出来上がるころ店に取りに行くつもりです。
#出力
1センテンス1行でリストしてください。
できあがった会話文がこちらです。
Jun: Hello, this is Jun. I’d like to place an order.
Saki: Hi, Jun! What would you like to order?
Jun: I’d like one Margherita pizza, medium size with green olives as the topping.
Saki: Got it. The price is $20.
Jun: Thank you. I’ll come to pick it up at 1:30.
4~6行程度で構成される極力短いフレーズが覚えやすいです。
ChatGPTで「音読さん」向けの読み上げデータを作成する
引き続きChatGTPで「音読さん」にアップロードする会話テキストファイルを作成します。
「音読さん」はインターネット上にある文章読み上げサービスです。音声がとても自然で、会話設定の自由度が高く、多数の言語に対応しています。
ChatGPTへのプロンプトは次の通りです。「#内容」の下に読み上げたい会話文をコピペしてください。
プロンプトのひな型
#命令
次の文にタグを挿入してください。
#内容
(ここに会話文をコピペ)
Jun: Hello, this is Jun. I’d like to place an order.
Saki: Hi, Jun! What would you like to order?
Jun: I’d like one Margherita pizza, medium size with green olives as the topping.
Saki: Got it. The price is $20.
Jun: Thank you. I’ll come to pick it up at 1:30.
#条件
話者の名前を削除
先頭行の上に<speak>を追加
行間に<break time=’2s”/>>を追加
最終行の下に</speak>を追加
できあがった会話テキストファイルがこちらです。
<break time=”2s”/>というのは、行の間合いを2秒あけるという意味です。シャドーイングを楽にするためにポーズ時間を長めにとっています。
参考までにテキストファイルをアップしておきます。
「音読さん」で音声ファイルを作成する
音読さんのサイトに行き、データをボックスに貼り付け、「読み上げ」ボタンをクリックします。
読み上げが終わったら音声ファイルのダウンロードボタンが出てくるのでクリックします。ファイルはmp3形式です。大部分のスマホまたはPCで再生可能です。
今回作成した音声ファイルはこちら↓
ダウンロードした音声ファイルでシャドーイングする
ダウンロードしたファイルを再生してシャドーイングします。コツは英文を見ずに音だけを頼りに耳コピすることです。
英文を読みながらシャドーイングすると、日本語なまりのフレーズが頭の中に出来上がってしまうので気をつけてください。
初めのうちはひらがなで音を書き起こしてみることをおすすめします。
こんな感じです。動画にまとめたのでシャドーイングしてみてください。
ポイントはカラオケで歌まねするように、声の出し方、リズム、イントネーションを完全耳コピすることです。
ひらがな英語でスムーズに言えるようになったら、そのままの状態で今度は英文を見てシャドーイングします。ひらがなでは表現しきれないa,e,o,th,r,f,vの微修正をしたら完成です。
いままでと全然違う「ペラペラ」感が出ていると思います。
スムーズに言えるようになったらピザを他のものに変えたり、レストランで料理を注文する会話を作るなどしてバリエーションを増やしていきます。
まとめ
今回は、短期間で言いたい英語がスラスラっと言えるようになる方法を紹介しました。
- シチュエーションを具体的に設定する
- シチュエーションをプロンプト(命令文)にまとめてChatGPTで想定会話文を作成する
- 会話文を「音声さん」にアップロードし、mp3ファイルを作成、パソコンやスマホにダウンロードして反復練習する
LingQを使えば、AIが作成した文章をネイティブに最終確認してもらうことが可能です。
さらに添削後のフレーズからレッスン教材を作ることもできます。
LingQについては過去記事で紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
それでは。Have a good one!
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