「もっと自分が楽しめる題材で英語を学びたい」
「学習教材を色々試してみたけれど、コンテンツがいまいち自分のニーズと合わない」
「市販のテキストをいくらやってもドラマやニュースが聞き取れない」
「英語以外の言語にも挑戦したいけど時間もお金もない」
そんな方には、オンライン外国語学習サイト「LingQ」をおすすめします。
読む、聞く、話す、書く、それに単語帳やクイズの自動生成まで、外国語学習の過程でやりたい事はほぼ網羅できています。
LingQ(リンク)とは
LingQとは、多言語をマスターするためのオンラインプラットフォームです。
現在約45か国語をカバーしており、どの言語を選んでも単一のプラットフォームで学ぶことができます。つまり、言語に関わらず操作方法は同じです。また、新しい言語に挑戦するのに追加料金はかかりません。
・豊富な教材の中から、ジャンルとレベルに合わせて絞り込みができる
・初心者向けに60レッスン分のミニストーリーが用意されている
・YoutubeやCNNなどのニュースサイト、TEDやブログなどから自分の興味のあるコンテンツをインポートしてプライベート用の教材に変換することができる
僕は今、LingQで英語と中国語を同時進行でやっています。楽しいですよ。
LingQの特徴
LingQのコンセプトは、
Learn Languages from Content You Love. – あなたの好きなコンテンツで外国語を学ぼう
です。
その最大の特徴は、Webから好きなコンテンツをインポートして自分だけのオリジナルレッスンを作ることが可能なところです。
- テキストの読み込みと表示
- 未知の単語、学習中の単語、既知の単語を自動的に判別
- 音声ファイルを自動生成
- 音声とテキストの連動、速度調整
- 単語帳の自動作成
- クイズの自動生成
- スピーキング練習
などが可能です。ではさっそく詳しく見てみましょう。
LingQの流れ
- ユーザー登録し、学びたい言語を選択
- 興味のあるジャンルから自分のレベルに合ったコンテンツを選んで読む
電子ブックやWebからコンテンツをインポートして自分だけのオリジナルレッスンを作ることもできます。 - コンテンツを読みながら、覚えたい単語をLingQという単語帳リポジトリに追加していきます。
- 読み終わったらレッスンモードに切り替えて、LingQに登録された新出単語を元にクイズに答えていくことで語彙を増やしていきます。
出題される単語は、ある一定の期間を置いて繰り返し出てくるので記憶が定着しやすいです。
僕はLingQを使って1年間に英語のボキャブラリを12000語、中国語を2000語覚えました。英語はボキャブラリが増えた分リスニング力も上がりました。中国語は1年でHSK2レベルの会話であれば理解できるようになりました。特別に学習時間を設けたのではなく、スキマ時間の積み重ねでここまでできました。
LingQのメリット/デメリット
メリット
- レベル毎に学習コンテンツが用意されている
入門者から上級者まで豊富なコンテンツが用意されています。レベルやジャンルによるフィルタリングも簡単で、自分の能力にあったコンテンツで学習を進めることができます。 - ボキャブラリビルディングがシステム化されている
コンテンツを読み進める中でわからない単語が出てきたら、ワンクリックでLingQというシステムに単語帳登録できます。レッスンモードに入ると、システムがLingQに登録した新出単語を使って、聞き取りやスペルリングに関するクイズを自動作成してくれます。 - 読み上げ機能がついている
単語はもちろん、センテンス全体の読み上げ機能がついています。機械による読み上げなので多少不自然さはありますが、発音やアクセントを確認する分には全く問題ありません。 - リスニング音声の速度調整ができる
音声スピードは0.5倍から2倍まで変えることができます。音声ファイルはスマホにダウンロードできるので、隙間時間を使ってリスニングやシャドーイングができます(別途スマホにアプリのインストールが必要です)。 - スピーキングレッスンができる
レッスンモードでスピーキングテスト(音声を機械が読み取って採点)を受けることができます。コンテンツの中から1センテンスが出題され、その文をマイクに向かって話します。聞き取り精度はかなり高いです。ちゃんと発音すればちゃんと聞き取ってくれますが、そうじゃない場合はあからさまに点数が下がってしまいます。 - モチベーションを維持する仕組みが用意されている
ストリーク(レッスンの連続受講日数)が記録されてメイン画面に出てきます。僕は今日時点で360日連続してレッスンできているので、これが途切れないように毎日ちょっとした隙間時間を使ってコツコツやっています。
日々の学習ターゲットに対してどれぐらい実際に学習したかも統計画面で確認できます。読んだ文字数、覚えた単語数などの履歴も日別にグラフで出てきます。
デメリット
- 無料版だとLingQに登録できる単語数に上限がある
LingQに無料で登録できる単語数は最大20までです。 - 無料版だとインポートしたコンテンツからレッスンを作れる本数に上限がある
無料版だとコンテンツのインポート上限は5本までです。 - 有料版の料金は年間$120です。
実際に使ってみた感想
聞き取りができるようになってきた
コンテンツを大量に読み、聞くことを続けた結果、リスニング力がかなり上がりました。これは耳が英語に慣れてきたことと、ボキャブラリが増えてきたからだろうと思います。読むスピードもかなり上がったと思います。
日本語で考えることなしに英語が話せるようになってきた
比較的簡単な文章を大量に読むことで、無意識のうちに頻出する表現パターンを覚えたらしく、自然に英語が出てくるようになりました。
文法の勉強はほぼしなくなった
文法はルールではなくパターンだと思うようになってきました。たくさん読んでパターンがわかってくれば、頭で考えなくても文法に沿ったセンテンスが口から勝手に出てきます。多少間違っても気にしなくなりました。
どんな人におすすめか
- いわゆる教則本での学習はすぐ飽きてしまうひと
- 「こういうことを知りたい、そのために英語をマスターしたい」という特定のジャンルに強い興味を持っているひと
- 好きな作家やアーティストがいて、それをテキスト代わりに英語をマスターしたいひと
毎年春になると語学レッスンを始めるけれど、3か月ぐらいするとそう思っていたことすら忘れてしまいがちな人は、LingQに登録して毎日少しずつ自分の成果を確かめながら、自分の好きなコンテンツで語学学習するのがいいのではないかと思います。
3か月を過ぎたあたりから読むスピードが上がってくるのを実感できると思います。語彙が増えていけば、今まで聞き取れなかった単語が急に意味を持って耳に飛び込んでくるようになります。読み上げ機能を使ってシャドーイングをすると、より記憶に定着し、発音もよくなります。そうするとリスニング力があがる、といういい循環が生まれます。
まとめ
今回は外国語学習サイトのLingQについて紹介しました。このサイトを使うと読む、聞く、書く、話す、ボキャブラリを増やす、という語学学習に必要な機能を網羅しつつ、自分の興味のある分野のコンテンツを使って楽しく学習を進めることができます。ぜひ一度試してみてください。
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