この記事は、次のような人におすすめです。
- 無料版のDuolingoで中国語を始めた。予想に反して長く続いている。
- このまま最後までやりきったら検定試験をパスできるレベルまでいけるか?
Duolingoにはゲームのような楽しさがあります。他の仲間より上位を狙おうとつい夢中になってしまいますよね。
でもちょっと待って。楽しいのはいいけれど、「今どれぐらい中国語ができるようになっているのかわからない」ということはありませんか?
そこで今回は語学学習ツールとしてデュオリンゴの効果と注意点について解説します。
デュオリンゴを上手に使い倒したい人はぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。現在マルチリンガルを目指して中国語を勉強中。ブログを通じて「今すぐ外国語を話せるようにならないとやばい人」へサバイバルキットの提供を目指しています。
結論:Duolingoは試験対策には向いていない
結論から先に言うと、デュオリンゴだけで検定試験突破は無理です。
一番の理由は、センテンスをピンインとセットで覚えられるような仕組みになっていないから。
ピンインがわからないと正しく発音できないし、声調もわからない。汉字の入力もできません。
汉字は日本語の漢字と似ているので何となく意味はわかりますが、発音は全く別物です。
これを後回しにすると後で苦労します(体験談)。
そのかわり、他のツールで発音と語彙と基本文法を学び、復習としてDuolingoを使うのはアリです。
なぜならDuolingoは他のアプリより楽しいからです。
デュオリンゴの特徴:クエストゲームの語学版
デュオリンゴはクエストゲームの語学版です。ゴールを目指して学習パスを進んでいく流れが特徴です。
日々レッスンを積み重ねて前進し、ポイントや宝物をゲットしていきます。
同じレベルのユーザー間で順位を競うソーシャルゲーム的な要素もあります。
仕組み:中国語レッスンは3セクション構成。全部で約60ユニット
レッスン構成
デュオリンゴはレッスン>セクション>ユニットという構成になっています。
中国語レッスンは3セクション構成です。
各セクション20-30ユニット。
1ユニット5分程度で終わります。余裕があれば1日に複数ユニット消化も可能です。
ユニットの内容は穴埋め問題、単語の和訳マッチング、和訳などです。
「リーグ」とは同じレベルのユーザーグループのこと
デュオリンゴにはブロンズ~ダイヤモンドまで全10リーグあります。
最初はブロンズリーグからスタート。
他の人よりユニットを多く消化すると所属リーグ内の順位が上がり、少ないと順位が下がります。
上位5ユーザーは上位リーグへの昇格候補となります。
メリット
- 無料版でも十分楽しめるところが大きな魅力。ブラウザ版ならブロッカーを使って広告を消してもBanされない
- スキマ時間にさっと終えられる短いレッスン。負担に感じることは少ない
デメリット
- 客観的に現時点のスキルレベルを測る指標がない
公式サイトにはデュオリンゴスコアで自分のスコアレベルを確認できる、と書いてあるが中国語はまだそのようになっていない
参考リンク:【公式サイト】 Duolingoスコアで自分の語学レベルを把握してみよう
- 中毒性がある
学習進捗を他の人と競う事それ自体に意味があるとは思えない

ハマると上位リーグで高順位をキープすることにエネルギーを注ぐようになっていきます。それは語学習得の本質とは異なります。
順位争いが苦手な人は、設定>プライバシー設定>プロフィールを非公開にするとリーグから抜けられます。
デュオリンゴは「復習専用機」としておすすめ
面倒でもピンインの体系と発音方法を先に別教材で学習することをおすすめします。
ピンインとその音、各単語での声調を習得しながらリーディングに取り組まないと、学び直しになってしまいます。
リスニングで聞き取れないとき、またはピンインを入力して目的の文字が出てこないときはピンインが間違っています。
おすすめはYoyoChineseのピンインチャートです。解説は英語ですがこれが一番わかりやすいです。
まとめ
- デュオリンゴはクエストゲームの語学学習バージョン
- 検定試験対策に向いていない
- 理由はリーディングをピンインとセットでできるような仕組みになっていないから
- メリットは無料版でも十分楽しめるところ
- デメリットは現時点のスキルレベルを客観的に測る指標がないところ
- 単語と基本文法を別教材で1ラウンドやって、復習マシンとしてデュオリンゴを使うのはアリ
ではまた。Have a good one!
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