「英語の歌をカラオケで、のびのび歌えたら気持ちいいだろうなあ」と思ったことはありませんか?
この記事は下記のような人におすすめです。
- 「英語の歌をかっこよく歌いたいけど口がまわらない」
- 「歌詞がメロディーからはみ出してしまう」
カギとなるのは発声とリズムです。
今回は、カナダ出身のデュオCrashadamsの「Give me a kiss」という曲を例に、
・英語と日本語の発声の違い
・英語と日本語のリズムの違い
について解説します。
僕は普段、世界各地の人たちと英語で仕事をしています。日本人は僕ひとりです。僕を含め「母国語なまり」を誰も気にしていないです。
もちろん発音も大切ですが、声の質とリズムから改造した方が、早く実践で英語を使えるようになると常々思っています。一番大切なのは、話のポイントを相手にわかってもらうことだからです。
国による発音の違いは、文法がある程度合っていれば、聞く側も次第に慣れてきます。でも小さくこもった声だと聞き取りづらいし、平坦な話し方で思いをしっかり伝えるのは難しいです。
この記事を読むと、英語をスムーズに話すコツがわかりますよ。
おまけとして、音楽データからコードを調べる方法も合わせて紹介するので、楽器を弾ける人はぜひ参考にしてください。
今回紹介するのはCrash Adamsの「Give me a kiss」
英語と日本語の発声の違いについて
日本語は喉(のど)を締めて音を区切るのに対し、英語は喉を開いたまま一気に文章の最後まで話します。
歌詞を例に説明します。
We ate McDonald’s at midnight.
僕たちは真夜中にマックを食べた
うい/えいと ま/くどなるど あっ/と みっ/どない/と
日本語の場合、/ のところで無意識に喉を締めています。
ところが英語の場合は、喉を開いた状態のまま一気に話してしまいます。
うぃえい まっだーなぅずぁ みっない
です。
「喉(のど)を開く」とは?
あくびをしながらため息をついてみてください。喉が大きく開くのを感じると思います。その状態のまま、余分な力を抜いてみてください。
声を作り出すのは今開いている喉のあたりからです。声は正面に向かって出すというより、あごを引いて胸と後頭部を響かせるイメージです。
英語と日本語のリズムの違い
日本語は基本的に各単語同じ速さ、同じ高さで話します。
うい えいと まくどなるど あっと みっどないと
これに対し、英語は伝えたい事を強調し、それ以外は弱くしたり省略するため、リズムが生まれます。太字で書いたところを、大きく高くします。
うぃえいまっだーなぅずぁみっない
英語と8ビートの相性がいいのは、音の区切り(音節)と、ビートが一致しているからです。
英語は、辞書に書いてある通りにすべての音を発音するのではなく、伝えたい所を強調し、それ以外は弱くしたり省略したりするので、歌詞がメロディーラインに合ってきます。
ひらがな英語でオーバーラッピング 喉を開いて強弱をつける
オーバーラッピングとは簡単にいうと、音源と一緒に文を読むことです。今回は歌なので、下のひらがな英語の歌詞を読みながら、曲と一緒に歌ってみてください。rやthなど、日本語にない英語特有の音は、ひらがな発音のままでOKです。
ポイントは
・喉を締めずにリラックスして歌う
・太字のところは強く、そうじゃないところは弱く歌う
です。
ひらがな英語歌詞
さむ たーいむす
あうぃしゃあ らく じゃす くうぃ
ばっでん でぃ あざたいーむす
ぜあず のーばでぃ べらざんでぃす
いぶんのー ゆねば りっすん
えにゅ あーうぇーず らい
えない げっさい うどぅぶ
ねーば ふぃっちょ たい
いくせ ふぉざっ ふーすない
うぃ とぅーきっず あーだなっ むーんらい
うぃ えい めっ だーなずぁ みっ ない
びけーまっ べすとっ ふれーえん
あ りめんば あわ ふすたい
いんばーせーろーな ざっ もーにん
あーわっそ はんごーば
あ ねーえばそ ざ あーろー
れっとぅ ずぃーす
そ ぎーみ あ きす
さむたいむす
ゆせい ざらむじゅ とぅーまち
ばっでん に あざ たい
ふぃずらい かい ぎびゅ
ざ わーでない うぉん ぎっ ばっ
おー あねば りっすん
えな ていとぅ ろん
えない げっさい うどぅぶ
ねっば ふぃっちょ そーん
いくせ ふぉざっ ふーすない
うぃ とぅーきっず あーだなっ むーんらい
うぃ えい めっ だーな ずぁ みっない
びけーまっ べすとっ ふれーえん
あ りめんば あわ ふすたい
いんばーせーらーな ざっ もーにん
あーわっそ はんごーば
あ ねーえばそ ざ あーろー
れっとぅ ずぃーす
そ ぎーみ あ きす
ぎーみあきー
ぎーみあ きー
ぎーみあきー
いくせ ふぉざっ ふーすない
うぃ とぅーきっ ずあーだざっ むーんらい
うぃ えい めっ だーなずぁ みっ ない
びけーまっ べすとっ ふれーえん
あ りめんば あわ ふすたい
いんばーせーらーな ざっ もーにん
あーわっそ はんごーば
あ ねーえばそ ざ あーろー
れっとぅ ずいーす
そ ぎーみ あ きす
ぎーみあ きー
ぎーみ あ き
ぎーみあきー
歌詞の原文はこちら
覚えておきたいフレーズ
hung over = 二日酔いの
hung over = 二日酔いの、という形容詞です。一語でhungoverと書くと名詞です。YouTubeの字幕ではI was so hungoverとありました。普通、名詞の前にsoはつけないので、文法的には間違いなんじゃないかと思いますがどうでしょう。詳しい方いらっしゃったらコメントいただけるとありがたいです。
give the world=すべてをささげる
(愛する人に)すべてをささげる
まとめ
今回は、英語と日本語の発声とリズムの違いについて解説しました。
- 日本語は喉(のど)を締めて音を区切るのに対し、英語は喉を開いたまま一気に文章の最後まで話します。ポイントは、喉を開いてリラックスさせることです。
- 日本語は基本的に同じ速さ、同じ高さで話します。これに対し、英語は伝えたい事を強調し、それ以外は弱くしたり省略するため、リズムが生まれます。辞書に書いてある通りにすべての音を発音する必要はありません。
英語の発声を理解すれば、英語の発音がしやすくなるし、英語が持っているリズムがわかれば、強弱をつけてスムーズに話すことができますよ。
【おまけ 楽器演奏者向け】音源のコードがわかるサイトの紹介
Chordifyというサイトでは、音源のURLを入力すると、コードを生成してくれます。楽器を弾く方は参考にしてみてください。
今回使った動画のURLは以下の通りです。
https://youtu.be/wNBdorKBcp8
ではまた。Have a good one!
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