この記事は、次のような人におすすめです。
- 英語のほかに何かひとつ新しい言語を学びたい
- 2ヵ国語を同時に学んでもうまくいく?
- 覚えるスピードが速い人はどうやっているの?
マルチリンガルの人達は、一体どうやっているのだろうと思ったことはありませんか?
彼らの学習法で、おおむね共通しているのは、興味あるコンテンツを大量にインプットする一方で、テーマを絞ってアウトプットしている点です。
そこで今回は、誰にでもできる3か国語日記の作り方と、書いた日記そのものを教材化する方法をご紹介します。
この記事を読めば、身のまわりの出来事を複数言語で書けて、話せるようになりますよ。
短期間でマルチリンガルを目指す人はぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。ブログを通じて「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へサバイバルキットの提供を目指しています。現在中国語を勉強中。
多言語日記は5ステップで完成
進め方は以下のとおりです。1と2はあなたが、それ以外はAIとオンラインツールが対応します。
- まず話題リスト(ネタ帳)を作る
- ネタ帳の中から話題をひとつ選んで日本語で書く
- 書いた日本文を外国語に翻訳しやすいように清書する
- 清書後の日本文を元に、複数の言語に翻訳する
- 翻訳した言語を教材化する
実際にやってみるとこうなる
今回は、日本語の原文から英文と中文を作ってみます。
話題リスト(ネタ帳)を作る
何語で話すかはいったん脇に置いて、話題をリスト化しておくと何かと便利です。
ネタ選びのコツは次のふたつです。
- 「今の自分が日本語で話せる、身近な話題」を選ぶ
- 「相手に事前知識が必要な話題」を避ける

例えば「大相撲の初日、横綱豊昇龍の決まり手」を話題にすると、難易度が一気に上がるので避けましょう。
サンプルのネタ帳を3つ作ったので、良かったら参考にしてみてください。別タブで開きます。
ネタ帳から話題をひとつピックアップし、日本語で書く
以下の例文でやってみます。
【例】ジム通い
私がよく行くスポーツジムには、温泉施設が併設されています。
私は最近、運動するのが億劫なので、車でジムに行き、トレーニングルームの前を素通りして温泉に入り、アイスクリームを食べて家に帰ります。
その罪悪感と開放感がたまらないのです。

皆さんはしっかり運動してください(笑)
AIに清書と翻訳を依頼する
Googleアカウントを取得
原文の清書と翻訳には、GoogleのAI Geminiを使います。
【用意するもの】
- Googleアカウント
既にアカウントをお持ちの人は新規登録不要です。
- 無料版のGemini
プロンプトを用意
プロンプトとはGeminiへの作業指示書です。以下のサンプルプロンプトを使います。
## ペルソナ あなたは日本・アメリカ・中国の文化や社会システムに精通した多言語話者です。 ## タスク 私が入力した日本語原文をもとに、以下の3つを作成してください。 1. 日本語原文の清書 2. 清書した文の英訳(口語体、ニュートラル、1文100文字以内) 3. 清書した文の中国語訳(簡体字) ## 出力フォーマット・ルール - **重要:本文は1センテンスごとに必ず「空行(1行あける)」を入れてください。** - 各言語のセクションには必ず「タイトル」をつけてください。 - 各言語の間には「---(水平線)」を入れて区切ってください。 - 各言語の出力後に、アメリカ人と中国人からの想定質問を2つずつ挙げてください。 ## コンテクスト - 目的:翻訳しやすい日本語の習得、英訳の暗記、中国語の表現学習。 - 想定相手:言語交換に興味のある日本人および海外の人。 ## 入力(日本語原文) (ここに文章をペーストしてください)
ボックスを開くと右上にコピーボタンがあるので、メモ帳などのテキストエディタにコピーしてください。
プロンプトに日本語原文を貼り付ける
プロンプト内の(ここに文章をペーストしてください)という場所に日本語原文をコピペします。
これでプロンプトは完成です。
完成したプロンプトを実行する
できあがったプロンプト全文をGeminiのチャットボックスに貼り付け、実行ボタンを押します。
結果がこちら(別タブで開きます)
音読してみてしっくりこない訳文は、Geminiに「このセンテンスをもう少し簡単な表現にして」、「もうちょっと文章を短くして」などと頼むとやってくれます。

ターゲット言語を変えたい場合は、Geminiに例えば「スペイン語と韓国語を出力できるように、このプロンプトを改造して」とリクエストすると新しいプロンプトを作ってくれます。
翻訳文からレッスン教材をつくる
訳文が確定したら教材化します。今回は多言語習得プラットフォームのLingQを使います。
LingQでできること
- テキストファイルのインポート
- 音声の自動生成
- 単語帳の自動作成
- スピーキングの練習環境
- カラオケモードを使ったシャドーイング
- ワンセンテンス単位での発話練習
- 発音チェックとスコア化
ひとつだけ例を上げると、LingQは下図のように1センテンスごとにスピーキングテストができます。
スコアが低いと嫌でも繰り返し練習することになるので、フレーズが頭に定着しやすいです。
LingQのすごいところは、言語ごとに個別のレッスンを作れる点です。しかも何か国語使っても料金は変わらないので、マルチリンガルを目指す人にはおすすめのプラットフォームです。
LingQの公式サイトはこちら
メリット
この方法のメリットは、自分に合った話題にフォーカスしたスピーキング練習ができるところです。
- 普段の生活に直結する単語と文法を優先的に学習できる
- 「日本語の〇〇って外国語でなんて言うの?」という疑問が減る
- 外国語に翻訳しやすい日本語表現が身につく
デメリット
- LingQは有料版が必要
- 相手からの質問に答えるための準備は別途必要

LingQは大量インプットにも適したツールです。私は2年以上使っていますがとても役に立っています。有料版でも十分ペイすると思います。
期待効果
- 話題に困ることがなくなる
- 日々の出来事を外国語でさらっと話せるようになる
- フリートーク撃沈率が減る

こちらから話したあとに、「あなたは?」と聞けば大抵の場合、倍ぐらい話してくれます。自分の事を話したいのは全世界共通ですよね。
参考:日本語原文の書き方
普段から翻訳しやすい日本語を意識してみてください。これにより訳文が簡単になり、覚えやすくなります。ポイントは次のとおりです。
- 明確な主語、動詞、目的語
- ストレートに思いを伝える
- ユーモア、明るさ、前向きなトーン
- 日本文化由来の慣用句を避ける

ポイントを押さえていれば、箇条書きで書いてもGeminiはそれなりに良い清書をしてくれますよ。
まとめ
- 多言語日記はネタ帳作りから
- ネタ帳をベースに、日本語で話題の原文を書く
- Geminiに清書と翻訳を依頼する
- LingQでレッスン教材をつくる
- このやり方のメリットは身近な話題を多言語で話せるようになること
- デメリットはLingQの費用がかかること
- 期待効果は、フリートーク撃沈率が減ること
ではまた。Have a good one!


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