この記事は、次のような人におすすめです。
- 字幕なしの洋画は、なんとなく分かるようになった。でも洋楽の歌詞となると全く刃が立たない。
ドラマの場合は、聴覚の取りこぼしを視覚でカバーできます。
なぜなら映像と会話シチュエーションが合っているからです。
でも音楽の場合は、PVと歌詞の内容が一致しているとは限りません。
加えて曲のリズムに合わせてフレーズの圧縮率も上がります。
つまり歌詞の聞き取りは難しいのです。
そこで今回は、GoogleのAI、Gemini(ジェミニ)に楽曲の解説をしてもらう方法を紹介します。
このやり方なら、歌詞に何が書いてあるのかが明確にわかります。
好きな楽曲の「一発聞き取り率」を高めたい人はぜひ一度試してみてください。
【この記事を書いた人】
ITエンジニア系英語オタクです。外資系企業での実務経験10年以上。アメリカには海外転勤で3年住みました。ブログを通じて「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へサバイバルキットの提供を目指しています。
Gemini(ジェミニ)はGoogleの生成AI
GeminiはGoogleが提供するAIです。
Geminiへのアクセス方法
ブラウザから下記リンクへアクセスします。サインインするにはGoogleアカウントが必要です。
モバイルアプリをダウンロードしたい人は下記リンクからどうぞ。
操作は簡単。プロンプトに歌詞を加えて実行するだけ
以下の操作はPCを前提にしています。理由はモバイルで歌詞をコピーできるサイトが見つからないためす。
1. まずプロンプトをGeminiにコピぺする
下記のプロンプトをコピーしてジェミニのチャットボックスにペーストします。
## ペルソナ
あなたはアメリカ音楽に詳しい音楽評論家です。
## タスク
私が入力した英語の歌詞を和訳してください。
## 入力内容
/* このセクションに楽曲タイトル、アーティスト、歌詞をコピペ */
## 目的
私の目的は以下の通りです。
- 曲の背景にあるアーティストの思いを理解する。例えば、
- この曲が生まれた経緯
- その時代の出来事との関連性
- どんなところが共感を呼ぶのか
- 日本とアメリカ社会の違いについてより深く理解する
- 英語表現のニュアンスをよりよく理解する
## 出力形式
1. 英語の歌詞を1行書いたら改行してその文を翻訳する。その処理を歌詞の終わりまで繰り返す。
2. 楽曲の解説
3. 日本人にはなじみのないアメリカの習慣や社会システム、地域の特色についての補足説明
4. 解釈上注意が必要な部分のハイライト。例えば比喩、ダブルミーンングなど
5. スラング、特に相手の気分を害するようなスラングに関する注意喚起

ボックス右上にあるコピーアイコンを選択すると、クリップボードにコピーできます。
2. プロンプト内に歌詞を追加する
次に、プロンプトに歌詞を付け加えます。
これには歌詞サイトのGeniusがおすすめです。

サインアップしなくても曲の検索は可能です。
画面上部に検索ウインドウがあるので、楽曲名やアーティスト名を入力してお目当ての曲を探します。
歌詞を見つけたらその全文をドラッグコピーし、Geminiチャットボックス内の
/* このセクションに歌詞をコピペ */
と書いてある場所に挿入ペーストし、プロンプトを実行します。
プロンプトには、次の内容を深堀りするように書いてあります。
- 曲の背景にあるアーティストの思いは何か
- 日本人に馴染みのない社会システムや習慣の違いが歌詞にどう反映されているか
- 英語表現のニュアンス
実際にやってみた:知らない事柄は聞き取れないと実感。
Crash AdamsのCalifornia Girlという曲で試してみました。対訳はこのように出てきます。

この歌詞を一発で聞き取るには、ピナコラーダという飲み物があることや、飲食できる板張りの遊歩道があることを、前もって知っている必要がある、とわかります。
AIによる解説のチェックポイントは次の通りです。
- 対訳文をチェック:歌詞の背景
和訳文を読んでも理解できない場合は、なじみのない何かが含まれています。
- 歌詞の深みをチェック:曲に隠された本音
表面的な意味は理解できるけれど、なんだかしっくりこないときは、歌詞に「裏の意味」が隠れています。
- 発音をチェック:キーワードの聞き取り
読めば内容が理解できるときは、キーワードが聞き取れていません。

「ここはこう聞こえたんだけど、どうして?」とGeminiに聞くと、音声変化についても解説してくれますよ。
メリット:好きな曲で楽しみながら学習できる
- 自分の好きな楽曲を英語学習の題材にできる
- その国で生きる人達のリアルな姿が見えてくる
- 「歌詞の真意」に目が行くようになる
デメリット:教材として使うなら選曲には注意が必要
- アーティストによりテーマやアクセントは様々なので、目的に合わせた選曲が必要
- 歌詞のコピペ作業が少し面倒
- このままではスピーキングやリスニングの教材としては使えない
AIを使った洋楽の勉強に向いている人
- 好きな海外アーティストがいる
- 歌ってみたい洋楽がある
- AIへのプロンプトの出し方に興味がある
参考:LingQなら楽曲そのものを教材化できる
楽曲の音声ファイルをLingQにインポートすると、曲そのものを教材化できます。
学習しながら歌の練習も同時にできるので、ぜひ試してみてください。
著作権に関する注意事項
著作権遵守の観点から、今回のプロンプトは個人の学習や、理解を深めるための「私的使用」の範囲内に留めるようお願いします。
歌詞の和訳全文をネット上に掲載するのは、著作者に対する翻訳権侵害に当たるのでお控えください。
まとめ
- Gemini(ジェミニ)はGoogleの生成AI。無料版でも英語学習には十分な能力
- 操作は簡単。この記事内のプロンプトと歌詞をコピペして実行するだけ
- 実際にやってみると、日本と違う事情がいろいろあると実感できる
- 今回の狙いは、歌に込められたアーティストの思いや、歌詞の真意を汲み取ること
- メリットは、自分の好きな楽曲を英語学習の題材にできるところ
- デメリットは、スピーキングやリスニングの教材としては使えないところ
- 楽曲の音声ファイルをLingQにインポートすれば、シャドーイング可能
- 好きな海外アーティストがいる人におすすめ
ではまた。Have a good one!


コメント