この記事では、大人がこれから英語を習得するためのマインドセットについて解説します。目的は、英語に対する苦手意識の克服です。
この記事は次のような悩みを持つ方におすすめです。
- 「何年も英語を勉強しているのになかなか伸びない」
- 「自分の勉強法がこれでいいのかわからない」
- 「何をインプットすれば自然に話せるようになるのかわからない」
- 「TOEICのための試験対策が苦痛」
僕は米国企業で10年以上の実務経験を持っています。アメリカには3年住みました。
僕は米国企業で10年以上の実務経験を持っています。アメリカには3年住みました。
この記事を読むと、「努力の割には報われない嫌な思い出」をリセットできます。楽しみながら英語を上達させたい人はぜひ読んでください。
受験勉強スタイルから距離を置く
まず今までの試験対策型の学習スタイルから少し距離を置きましょう。
試験に必要なのは試験対策としての英語。その目的は、他の人たちとの間で優劣をつけるためですよね。そして高得点を出すには、ある種の受験テクニックが必要です。でもそれは本来の英語スキルとは微妙に異なります。
語学習得の本来のゴールは、国を超えた相互理解です。それを試験勉強と絡めてやると、葛藤が生まれストレスがたまります。
何のために英語をやるのか、本来の目的に立ち返ると、英語そのものが主目的ではないと気づくはずです。
好きなこと、知りたい分野がまずあって、それが英語で書いてあるからどうしても知りたいんだという熱い思いが大切です。仕事はもちろん、エンタメでもスポーツでも、ジャンルは問いません。
ネイティブのような発音にならなくていい
子供時代をそこで過ごさない限り、なまりは必ず出るものです。おそらく完全に消し去ることはできないでしょう。
でも他の国の人たち、特に移民国家の人たちは、アクセントの違いを全く気にしていないです。英語が母国語でない人たちが周りにたくさんいるので、既に免疫ができているからです。
加えて世界全体の英会話の96%は、ノンネイティブの人たちが参加して成り立っています。実際のオンライン会議では、みんな様々なアクセントで話しています。
すでに英語は「英語圏だけの言語」ではなくなっています。だから、わざわざ苦労して「4%のネイティブ仲間入り」を目指す必要はないのです。英語は意思を伝えるための道具として割り切りましょう。
あるアジアのチームが、地域を代表してグローバル会議の出席者を決めるときの基準は、「大勢の前で意見や質問できる勇気のあるひと」です。英語の流暢さは二の次なんですね。
英語は「学習」ではなく「習得」するもの
語学習得はスポーツや楽器のトレーニングに近いものです。覚えること以上に、身につけることが重要です。知っていることと、できることは別です。
その習熟ステップは階段状になっています。
- 知らないし、できない
- 知っていても、できない
- 考えれば、できる
- 考えなくても、できる
途中のステップを飛び越えることはできません。そしてこの階段を上がっていくには、反復練習がどうしても必要です。
エラーを許容しながら反復練習で習熟度を上げていくやり方が、遠回りのようでいて近道です。そこでカギになるのが、自分を飽きさせないための工夫です。
好きなことをリラックスしてやれば飽きない
好きな英文コンテンツを、自分に合ったレベルでたくさん読むことをおすすめします。
完全に理解していなくても6,7割できたと思えば先に進みましょう。完璧を目指すと遅くなってしまいます。先に進んで簡単な表現があればそれを先に覚えた方が効果的です。
緊張と不安がパフォーマンスを下げてしまいます。リラックスして、間違いを笑って済ませるようにしてください。子供の上達が早いのは物おじしないからと言われています。
多少間違えても気にしなくて大丈夫です。後から間違いに気づくことも習得プロセスの一部です。
文法は大切。でもしばらく脇に置く
話せるようになる前に文法をやると、話すときに「間違えたくない」と緊張しがちです。むしろ、ある程度リーディングをこなしてから文法書を読むと「ああ、なるほど」と腑に落ちて記憶に残ります。
多少文法を間違えても気にしなくて大丈夫です。恥ずかしいと思う必要はありません。他の国の人たちもたくさん間違っています。でも誰も気にしていないです。
モチベーションに頼らずルーチン化する
飽きたとき、煮詰まったときにどうするかですが、あえて決まった時間に決まった量をやることをおすすめします。歯磨きのように習慣化するようにしてください。
過去の復習でもOKです。昨日と同じ時間帯に同じ量をやりましょう。ノルマをこなしたらその日は終わりです。
まとめ
今回は、英語習得の効率を高める6つのマインドセットについて紹介しました。
- 受験勉強スタイルから距離を置く
- ネイティブ並みの発音を目指さなくていい
- 英語は「学習」するものではなく「習得」するもの。反復練習が必須
- 好きなことをリラックスしてやれば飽きない
- 文法は大切。でもしばらく脇に置く
- モチベーションに頼らずルーチン化する
「考え方はわかったけれど、明日から具体的に何をどうやるの?」とお考えの方は、下記の記事を参考にシャドーイングに挑戦することをおすすめします。リスニング力が一気に上がりますよ。
ではまた。良い一日を。Have a good one!
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