この記事は、多言語学習プログラム「ロゼッタストーン」について以下の解説をしています。
- ロゼッタストーンを英会話学習に使った場合の効果
- アプリはあるのか、使い勝手はどうなのか
- 実際のところ話せるようになるのか
日本でも一時期「英会話学習ならロゼッタストーン」という時代があったと思います。
でも最近あまり聞かなくなりましたよね。実際のところどうなんでしょう?
そこで今回は、ロゼッタストーンの現状と日本人向け製品ラインナップを調べてしてみました。
結論から言うと、当初のコンセプトはそのままに、日本人向けの英語カリキュラムが追加になり、選択肢が増えています。
英語がスムーズに話せないという人はぜひ最後まで読んでみてください。
【この記事を書いた人】
ITエンジニア系英語オタクです。米国に本社があるグローバル企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。ブログを通じて「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へサバイバルキットの提供を目指しています。
ロゼッタストーンの概要
ロゼッタストーンは、画像と音声中心のレッスンを多数こなすことで英語が体に染み付くように考えられています。
外国語教材としてのロゼッタストーンは世界中で根強い人気
独自の学習メソッドで今でも根強い人気のロゼッタストーン。
世界で500万人以上、43,000以上の企業が利用しています。
米国では海兵隊や移民局が公式採用しています。
法人としてのロゼッタストーンはアメリカが拠点
もともとロゼッタストーン社はアメリカに本社を置くソフトウェア会社です。
語学教材の開発と販売を手掛けています。

でも「ロゼッタストーン 英会話」で検索するとソースネクストという会社が出てきますよね。この会社はロゼッタストーンとどういった関係なのでしょうか。
ロゼッタストーンの日本法人を買収したのがソースネクスト
ソースネクストは、日本のソフトウェア開発・販売会社です。
2017年にロゼッタストーンの日本法人を買収し、日本国内でのロゼッタストーン商標権、製品・サービスの独占的販売権を獲得しました。
それ以来ソースネクストでは、ロゼッタストーンのコンセプトを受けつぎながら日本人のニーズに特化した学習プログラムを開発・販売しています。

ここでのポイントは、本家アメリカのロゼッタストーンが提供する教材とは別に、ソースネクストが開発した日本人向け教材があるというところです。
どちらの教材も基本コンセプトは同じです。どちらが良いかは、私たちのニーズに合ったもの、同じなら安い方を買う、という考え方で話を進めます。
ロゼッタストーンの特徴は画像と音の反復練習
ロゼッタストーンには日本語ガイダンスがありません。でも仕組みが簡単明瞭なので迷うことはないと思います。
レッスンは音声や画像を使ったドリル形式が主体です。
単語やフレーズを聞いて対応する画像を選びます。
下の例では、上段でwomanとmanの例示があり、下段の画像からmanはどちらかを選びます。

またロゼッタストーンは、学習者の発音がネイティブに通じるかどうかをリアルタイムで判定できる機能を持っています。
下の例ではHelloというお手本音声の後に、録音モードに切り替わります。そこでHelloと言うと、ネイティブに通じる発音かどうかが丸印で表示されます。

最初はものすごく簡単ですが、だんだんフレーズが長くなっていきます。
製品ラインナップと価格
ラインナップは以下のとおりです。販売形態はサブスクではなく買い切りです。発売元はソースネクストです。
アメリカ英語
カテゴリ | 内容 | 料金 |
初・中級編 | 英語の基礎が⾝につく | 5,478円 |
中上級編 | 基礎力を伸ばす | 5,478円 |
ビジネスVol1,Vol2,Vol3 | プレゼンや電話対応などで使う表現を習得できる | 各Vol毎に 5,478円 |
プライベートVol1, Vol2 | 日常会話に自信がつく | 各Vol毎に 5,478円 |
TOEIC対策
テスト攻略シリーズ
TOEIC® L&R TEST 8回分の練習問題に加え、語彙習得プログラムを搭載しています。目標スコア別に3種類あります。価格は各5,478円です。
- テスト攻略 500
- テスト攻略 650
- テスト攻略 800
キクタン
累計390万部突破のベストセラー「キクタン」をシステム化したものです。音声を聞くだけで必須単語を覚えていきます。目標スコア別に4種類あります。価格は各3,278円です。
- キクタン 500
- キクタン 600
- キクタン 800
- キクタン 990
至高の模試 600問
TOEI模試3回分(600問)を収録したものです。価格は3,280円です。
英語以外
中国語、スペイン語、フランス語、韓国語、ドイツ語など、22言語が学べます。初中級レベルです。価格は1言語につき5,480円です。
セールやクーポンはないの?
大々的なキャンペーン周知はあまりなく、興味のある人に狙い撃ちで販促をしているようです。
欲しいものを買い物かごに入れてしばらく待つ
ソースネクストのショッピングモールに会員登録し、お目当てのパッケージを買い物かごに入れ、しばらくそのままにしているとプロモーションメールが届きます。その中に優待割引の案内があります。

下記は2025年5月時点でのセール内容です。3セット以上買うのならこちらの方が断然おトクです。

アマゾンや楽天でも扱っているので、買う前に価格をチェックしてみてください。但し中古の場合はソースネクストのテクニカルサポートは受けられません。
オンラインコード版とは
今回紹介した製品ラインナップは、全てソースネクストが提供する「オンラインコード版」です。
教材を買うとシリアルコードが付与されます。指定されたサイトに行ってソフトウェアをダウンロードし、初回起動時にシリアルコードを入力して利用開始となります。
オンラインコード版はタブレットやスマホ、PCでも動きます。
無料お試しはないが30日以内に返金OK
ソースネクスト版には無料お試しの仕組みはありません。
でも購入して効果を期待できそうにない場合、30 日以内なら返金できます。
返金を希望する場合は、「ソースネクスト総合サポートページ」より問い合わせください。
スマホ・タブレット用アプリはあるの?
アメリカのロゼッタストーン社版と日本のソースネクス版の2種類があり、機能が異なります。
米国ロゼッタストーン社版
これがたぶん皆さんが想像している「アプリ」の形式で、これひとつでレッスンが完結します。

こちらは3日間の無料体験が可能です。
サブスク登録なして1レッスンお試し
アプリの無料体験案内画面から「今はしない」をタップすると1レッスンが無料で3日間使えます。
サブスク登録後に全レッスン試してみる
「無料体験を始める」をタップすると全レッスンが3日間無料で試せます。4日目に課金が始まるのでその前に解約手続きが必要です。

料金はAppStoreまたはGoogle Play経由で、請求元はアメリカとなります。ソースネクストからのサポートはありません。
ソースネクスト版
これはオンラインコード版を買ったあと、PC、タブレット、スマホ間でシームレスにレッスンをするためのアプリです。
ひとつのデバイスだけでレッスンするならこのアプリは不要です。


米国版で使い勝手を試し、ソースネクスト版で希望の製品を安く買うパターンが一番合理的かと。
効果:日本語脳をバイパスして意思と英語が直接つながる
ロゼッタストーンを使うと母国語を介さずに英語が話せるようになります。
画像を中心にレッスンするロゼッタストーンの意図はここにあります。
このメリットは計り知れないです。
なぜなら多くの人は「〇〇って英語でなんて言うんだっけ?」と日本語で考えてから英語を話すので、会話の途中で詰まるし、言い直しも増えてしまうからです。
英文を文末から返り読みしないと意味を取れない人にも効果があります。
口コミ
良い口コミ
操作が簡単でわかりやすいという口コミが多かったです。
- 手順がシンプル。楽しめる
- 操作がわかりやすい
気になった点
レッスンが単調で飽きてくるという意見がありました。
- ひとまとまりが長い
- 最初が簡単すぎるけど飛び級できない
メリット
- 画像を多用しているため、ビジュアル主体で覚えられる
- 没入型の学習フレームワークで日本語に訳さずに理解する習慣が身につく
デメリット
- 全て画像ベースの演習スタイルなので、レッスンが単調
- 直接的な文法指導がなく、文法を自然に学習できるのか心配
ロゼッタストーンは右脳派の人におすすめ
次のような人におすすめです。
- 試験の時に「あ、これ教科書にあった」とそのページの挿絵が思い浮かぶ人
- 理屈ではなく、ゲームのように楽しめる人
- 反復作業があまり苦にならない人
英語をスムーズに話せるようになりたい人は、ぜひ一度試してみてください。
まとめ
- ロゼッタストーンには米国本社と日本のソースネクストの2つの販売チャネルがあり、製品ライナップが異なる
- ソースネクスト版は日本人からニーズの高い英会話レッスンやTOEIC対策が充実している
- セールは興味のあるユーザーに狙い撃ちで案内が来る
- ソースネクスト版に無料お試し制度はないが30日以内なら返金OK
- 操作は簡単でわかりやすい。単調なので忍耐が必要(ここが我慢のしどころ)
ではまた。Have a good one!
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