外国人を「さん」づけで呼ぶのはやめよう

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各国にはその国独自の敬称の使い方があります。日本のやり方を押し付けず、逆に自分が世界共通の習慣の中に入っていきましょう。

呼び捨てされるとカチンとくる?

日本人はたいてい、苗字を呼び捨てされるとカチンときますよね。そしてたとえ相手が外国人でも「リチャードさん」と呼んでしまいますよね。それはどうしてでしょうか。礼儀を欠いてはいけないと感じるからですね。ここには日本人独特の「他人との境界、バリア」のようなものが存在します。

「相手に失礼があってはいけない」

のです。

でもそれと同じ感覚を海外の人が持っているとは限りません。

礼儀正しさとフレンドリーさ

日本人は礼儀正しさを美徳だと考える傾向があります。逆に例えばアメリカだと礼儀正しさよりもフレンドリーさが好まれます。社員食堂でCEOと会っても皆ファーストネームの呼び捨てです。彼らにはそれが当たり前の文化なのです。そして僕はそちらの方が居心地がいいと感じます。

日本人かどうかを判断して「さん」を付けるのは意外と大変

そこに日本の「さん」文化を持ち込むとどうなるでしょう。ある日、リチャードに日本人から「さん」付きのメールが届きます。これは何だ、ということになり、ググって我々の文化を知り、失礼があってはいけないと「さん」つき返信が始まるのです。
でも彼らは名前を見てぱっと日本人かどうか判別できないので、次第に連絡先の国番号とか、事務所のロケーションを確認して「さん」つけてメールする、というようなことをし始めます。これはとても面倒で無駄なことだし、悪気はないけど文化の押し付けだと思うのです。

その国ごとに相手を敬う言い方は様々

僕は逆に「Sir」付きのメールを海外からもらうことがあります。フィリピンなどがそうです。Sirとよばれるほどの紳士じゃないので「やめてくれよ」と正直思います。同じように、たぶん「さん」と呼ばれる側もちょっとした居心地の悪さを感じていると思うのです。

だからこの際「仕事メールはファーストネーム呼び捨て」と決めて貫き通した方がいい、というのが僕の考えです。日本人同士でも、英語メールであればこのルールに従った方がいいと思います。なぜならメールは転送されるかも知れないからです。

まとめ

敬称のつけ方は国それぞれです。日本人の敬称文化を変えるのは難しいですが、そのループに海外の人を巻き込むのは避けましょう。むしろ自分たちがそこから出て世界共通の枠組みの中に溶け込んでいく方が、より快適なコミュニケーションができるはずです。礼儀正しさももちろん大切ですが、フレンドリーに接するのもまたいいものです。

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