この記事は、次のような人におすすめです。
- ある単語を辞書で引くと、訳がずらっと並んでいて途方に暮れる
- 全部知っている単語なのに、文全体の意味が何も浮かんでこない
- 左から右へ自然に英文を読みながら、サクッと理解できるようになりたい
AIによる和文要約で、なんとなくわかった気になりますよね。でも本当にそれで心から納得していますか?
今回は、「自分専用の超解説付き英語教科書」の作り方を紹介します。
このツールを使うと、短期間で楽しみながら読解力の爆上げが可能です。
使うのは、Youtube、LingQ、Geminiの3つ。
私はこのやり方で英語を145万語リーティングしました。
覚えた語彙数は18,000語です。
専門書でなければ大抵は読みこなせるようになりました。
「楽しすぎて時間を忘れる、異次元の語学ハック」をぜひ試してみてください。
「ところでLingQ(リンク)ってなに?」という人は、以下の記事をご覧ください。
【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。ブログを通じて「今すぐ英語を話せるようにならないとやばい人」へ、サバイバルキットの提供を目指しています。
従来型オンライン辞書の限界が、読解のボトルネックになっている現実
私は常々、オンライン辞書に対して2つの不満を抱いていました。
不満その1:従来の辞書では「文脈を踏まえた意味」を的確に拾えない
例えば日本語で、
「私は今日、スイカを買った。」
という文があったとします。
この場合、「スイカ」は文脈によって果物にも、決済サービス用のカードにもなり得ます。
どちらが適切は、辞書は答えてくれず、ユーザー自身が文脈で判断することになります。それって不便ですよね。
不満その2:従来の辞書は、語学の範囲を超えた質問には答えられない
さらに、どうせ調べるなら『「スイカ(suica)」とは、JR東日本が提供する、電車やバスで使える便利な決済システム』、というような解説が欲しいとは思いませんか?
当然ながら、そんな辞書はないので、結局Googleで検索することになります。これでは2度手間です。
つまり課題は「語学スキルの向上と他国への理解」がシンクロしていないことにあります。
私たちは、他国の文化や社会システム、習慣がわかっていないと、原文を正しく理解できません。
今まで私は、そのジレンマを打破できるツールの組み合わせを試行錯誤してきました。
そして「LingQ×Gemini」がその答えです。
なぜ「LingQ×Gemini」が最強の組み合わせなのか?
YouTubeが世界一の動画ライブラリであることに、異論はないと思います。
実はLingQもGeminiも、YouTubeと抜群に相性が良いのです。
LingQ:「瞬速オリジナル外国語教材ジェネレータ」
LingQは、YouTube動画を「簡単一発教材化」してくれる神ツールです。
この仕組みを使えば、特定ジャンルのボキャブラリを爆発的に増せます。
例えば料理が好きな人なら、食材や調味料の名前、器具や料理法などのボキャブラリをガーッと増やせます。
Gemini:「なんでも答えてくれる対話型広辞苑」
数あるAIの中で、私がGeminiをおすすめする最大の理由は、GeminiがYouTubeと同じGoogleの製品だからです。
Google製品群の機能統合によってGeminiは、YouTube動画データの読み込みや連携がとてもスムーズなのです。
ツールの効果:ぼやっとした理解が、4Kレベルの解像度に上がる
まず、LingQが単語帳を自動作成してくれるので、単語学習のわずらわしさから解放されます。
「単語は覚えるな」がLingQ開発者のポリシーですからね。
Geminiは、ユーザーの読解能力レベルを前もって伝えておけば、つまづきそうなところを先回りして解説してくれます。
さらにGeminiは、周辺知識の解説もお手のもの。
例えば料理だったら、「パスタの語源は?」、「パスタ発祥の地はどこ?」という質問にもサクッと答えてくれます。
最終的には「ね、この動画知ってる?面白いよ」と、ネイティブに熱く語れるレベルまで理解度が進みます。
【コピペでOK】Geminiに最高の先生になってもらう魔法のプロンプト
私が考えた、読解支援のプロンプトは以下の通りです。
## あなたの役割
あなたは親切で優秀な英語のネイティブ教師です。
これから、YouTube動画のキャプション(字幕)の解説をお願いします。
## ユーザー(私)の学習状況
・現在のレベル:基本文法や標準的な語彙は理解できますが、ネイティブの日常会話のスピード、現地独自の文化・習慣、ネットスラングや社会システムにはまだ疎いです。
## 提供するデータ
1. 私が動画のURLをあなたと共有します。動画の内容を把握してください。
2. その後、私が解説してほしい段落や文章を個別にペーストします。
## Geminiにお願いしたい解説内容(出力ルール)
個別にペーストされた文章に対して、以下の4点を分かりやすく解説してください。
1. 自然な日本語訳(直訳ではなく、ニュアンスが伝わる意訳)
2. 中級者がつまずきやすい「重要語彙・成句」の意味
3. 文法的な補足(特に語順やネイティブ特有の言い回し)
4. 背景にある文化、習慣、社会システム、またはニュアンスの補足
## 運用の流れ
このプロンプトを理解したら、まずは「解説して欲しい動画のURLをペーストしてください」と返答してください。
「プロンプト詳細はこちら」ボタンを選択、ボックス右上のコピーアイコンを使ってプロンプトをコピーし、Geminiのチャットボックスにペーストすれば準備は完了。Geminiは無料版から初めてもOKです。
学習レベルをAIに伝えるコツ
自分の「できること」と「わからないこと(文化背景や日常会話など)」を明確に分けるのが、的確なアドバイスをもらう秘訣です。
- CEFRならどのぐらいのレベルか(A1 など)
- 読解を通じて何を知りたいか(日本人には馴染みのない習慣、使って良いスラング など)
慣れてきたらGeminiからの返答を見て、プロンプト内の「ユーザーの学習状況」をカスタマイズしてみてください。
実践!LingQからGeminiへ連携する3ステップ
では、短いサンプル動画を使って簡単にやってみることにします。
【動画要約】
エレンがゲストのテイラー・スウィフトをトイレで驚かすための仕掛けを番組で紹介。偽の楽屋と隠しカメラを使い、テイラーにトイレで何かを見るよう指示すると…
ステップ1: 好きなYouTube動画をLingQにインポート
LingQアプリのトップ画面を表示させ、最下部の「+」マーク→「URLからインポート」と進み、動画タイトルとURLを入力して「インポート」ボタンを押します。
ステップ2: Geminiに「魔法のプロンプト」を入力
前の章で紹介したプロンプトを、Geminiのチャット欄に貼り付けます。
実行するとGeminiが「解説してほしい動画のURLをチャット欄を教えて」と聞いてくるので、動画のURLを入力します。
これでツールの準備は完了です。
ステップ3: 読解したいページ(段落)をコピペして、極上の解説を味わう!
LingQのレッスン画面をセンテンスモードで開き、右上の「・・・」→「文章を編集」と進んで、解説して欲しいセンテンスを表示させます。
英文をコピーしてGeminiのチャットボックスにペーストします。
すると、このような解説が返ってきます。
この学習法を120%快適にするおすすめガジェット
ガジェット構成として一番のオススメは、ミニPC+マルチディスプレイです。ホームセンターで売っている小型のブックシェルフを並べて置くと、PC本体+23インチのディスプレー2台がぴったり置けます。
左にLingQ、右にGeminiを開く「2画面プロセッシング」で、海を泳ぐようにゆったりと操作が可能です。
PC版LingQの良いところは、キャプション全文をPDFファイルに変換できる点です。
このファイル使うと、センテンス単位だけではなく、段落単位でキャプションをGeminniにコピペできるので、とても便利です。
設置スペースに制約がある場合は、14インチノートPC+21インチディスプレーもオススメです。この構成は以前、記事にしてあるのでぜひ参考にしてください。
まとめ:生きた言語に触れる楽しさを今すぐ体感しよう!
言語学習の本当の楽しさは、現地の人が、現地の人に向けて発信しているコンテンツを理解できた瞬間にあると私は思います。
まずは手持ちのPCやスマホで、LingQの無料体験から始めてみませんか?
ではまた。
Have a good one!


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