もらうのは嬉しいけど売るタイミングを迷いがちなRSU(制限付き株式譲渡)についてまとめてみました。
RSUとは
RSU(Restricted Stock Unit)とは、会社からボーナス代わりとして、あるいは従業員の繋ぎ止めのために付与される自社株式のことです。ただし売却タイミングに制限があって、もらってもすぐに売却することはできません。
RSUは給与の一種
RSUは株式をもらえる権利を得た時点(release)では、あ、そうなの、うれしいな。と思うだけのことで特になにができるというわけではありません。ですが事前に決められた期間をすぎると売却できる権利が生じます(Vest)。この時点で給与とみなされ、Vest時点の株価*もらった株式数*円換算レートで確定申告する必要があります。まだ売ってもいないのに所得税だけとられるという、ちょっと悲しい気持ちになります。
RSUをいつ売るか
自分の勤め先の業績を客観的に調べることをおすすめします。今後伸びるのであればそのまま、そうでもなさそうだし、近々にまとまったお金が必要なら売却、という判断になります。では自分の勤め先の会社の業績を、どうやって客観的に調べ、評価すればいいのでしょうか。
勤め先の会社の業績を調べてみる
株主の立場でIR情報を集めてみます。アナリストたちがどう見ているかを知るためです。
- そもそも自社の強みは何なのか。業界で売上、利益は何番目なのか
- ビジネス市場は伸びているか
- 昨年と比較して業績は延びているのか、市場の伸びと連動しているか
- 四半期ごとの業績推移(売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益)
- 事業部門別の売上高、構成比推移
- マーケット別の売上推移
- 競争力を高めるために将来を見据えた新たな設備投資、企業買収などを行っているか
- 株式評価指数(EPS,配当,PER)
- アナリストの
集めた情報で受けた印象が、社外からの評価が、日々の業務を行う中で感覚的に合っていれば、問題ないです。問題ない、というのは、中長期で株価が上がる可能性があるかも知れないし、必要なら売ってしまってもいい、ということです。
まとめ
個別株なので変動は激しいです。COVITや地政学的な影響など、外部要因でも株価は大きく動きます。最高値を見極めて売る、というのはとても難しいので、会社の業績が好調ならば持ち続け、必要な時に必要な金額だけ売却する方が無難だと思います。
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