この記事は次のような人におすすめです。
- 50歳を過ぎてもう一度ゼロから英語をやり直したい。
- やっぱり英会話教室に通わないとだめなの?
- でも中学レベルなので気遅れしてしまう…
今回は大リーグで活躍中のダルビッシュ有選手が、どうやって苦手な英語を克服したのかを解説します。
通訳に頼りっぱなしだった彼が自分でインタビューを受けられるようになったのは、チームメートからのあるフィードバックがきっかけでした。
ダルは「勉強しなくても英語は話せるようになる」と言っています。
気づきがたくさんあると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この方法ならあなたも必ず話せるようになりますよ。
【この記事の著者】
僕は米国企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。チームで唯一の日本人。仕事のやりとりは100%英語です。
ダルビッシュ有の経歴
大阪府羽曳野市出身のプロ野球選手で2005年に日本ハムファイターズに入団、2012年にアメリカのメジャーリーグに移籍し、レンジャーズ、ドジャース、カブスを経て、現在は、サンディエゴ・パドレスに所属。父はイラン人で母親は日本人。
幼い頃:英語の質問に日本語で返す日々
ダルの幼い頃はイラン人の父親が、英語で彼に接していました。ダルはそれに日本語で返していました。英語は話せませんでしたが、聞くことはある程度できていました。
レンジャーズに入団:通訳に頼りっぱなし
リスニングには多少なりとも自信を持っていた彼ですが、2012年にメジャーリーグに移籍しレンジャーズに入団したところ、周りの人たちが何を言っているのか全く聞き取れませんでした。
もちろん話すこともできず全面的に通訳に頼らざるを得ない状況がしばらく続きます。
5年後に肘の手術をした時は、1人でリハビリに通いました。でも込み入った話はできませんでした。聞き取れる範囲は広がりましたが、話すレベルはあまり向上しませんでした。
ドジャーズに移籍:チームメイトに英語を褒められる
そんな彼に転機が訪れます。
2017年にドジャーズに移籍すると、新しいチームメイトが積極的に話しかけてきてダルの英語を褒めてくれました。
それがうれしくて、次第に彼の方からも話しかけるようになりました。つかえることもありましたが、それでも褒めてもらえたことがモチベーションとなり積極的に英語で話すようになりました。
子供たちからのヒント:英語は勉強しなくてもいいのだと気づく
そのうちダルは勉強しなくても英語は話せるようになる事がわかってきました。
彼は、自分の子供たちが覚えたてのフレーズを親に試し、そのリアクションを見て修正していることに気づいたのです。
それなら自分も、チームメイトに同じやり方をすればいいのだと考えました。
いわゆる文法書などで「勉強する」のではなく、英語の音やタイミング、テンポなど、フレーズを五感で覚えていったのです。
それ以来、彼は周りの人達の会話を聞いて「ああ、あのフレーズはこういう時に使うんだ」と使えそうな文章をメモし、他の人にアウトプットしていきました。
わからない言葉は後で調べたり、人に聞いたりして覚えました。
ダルビッシュからのアドバイス:とにかく話せ
ダルビッシュからのアドバイスは、
「インプット(勉強)ばかりではなく、アウトプットの量をもっと増やせ」
です。
とにかく話すこと、試すこと
近道は話すこと、そして試すこと。試した結果を受けて修正すれば話せるようになります。
日本に住んで英語をやるなら、英語を話せる人に会うか、外国人しかいないところに行ってみる、外国人の友達を作ってみるなど。海外留学中なら日本人同士でかたまらないことが大事です。
自分とネイティブとの発音の違いに気づくこと
例えば、
Hamiltonは、ハミルトンではなく、ヘーモーテンのように聞こえるはず。
(Hamiltonの音声はこちら) ←新しいタブで開きます。聞き終わったらタブを閉じて下さい。
文を読んで英語風に言うのではなく、一度聞こえた通りに書き出してみて、自分の発音との違いに気づけば話せるようになります。
まとめ
- ダルも大リーグ入団当初は聞くことも話すこともできず、通訳に頼っていた。
- きっかけはドジャースへの移籍。チームメイトがダルの英語を褒めてくれた。それがうれしくて積極的に話しかけるようになった。
- 次第に使えそうなフレーズを耳で覚えて他の人に使うようになった。
- ダルからのメッセージは、とにかく話すこと、試すこと。相手を見つけ、自分とネィティブとの音の違いに気づくこと。
以上を踏まえて明日からどんなことができるか整理しました。
ダルは話せるようになるまでに5年かかった:短縮するには?
ダルはメジャーに移籍してから話せるようになるまでに5年かかっています。この時間を短縮するには、次の事を早い段階から始めましょう。
- 覚えた例文を自分なりにアレンジし、実際に試して相手の反応を見る
- 頑張っている自分を肯定的にとらえ、励ましてくれる仲間を持つ
間違いは失敗ではありません。成功/失敗は単に人が結果に色付けしているだけです。うまくいってもいかなくても、結果を次に生かせば何も問題ありません。
ダルには独自の聞き取りメソッドがある
ダルビッシュは、「日本人が読んだ英語をそのまま声に出してもネイティブには通じない」と言っています。そのため彼自身、聞こえた音をそのままカタカナで書きとめています。
でも英語にはカタカナでは表現できない音があるので、自分なりに工夫して発音記号のようなものを加えていった方がいいと思います。
- 自分なりに工夫して、聞こえたままに書き留める。それを話す。
文法を並行してやった方がいい
文法はフレーズの中に組み込まれています。たくさんインプットしてパターンが分かればそのルールが見えてきます。
ただそれはスポーツに例えると、何も知らないまま練習試合をやって、反則を食らいながらルールを覚えるようなものなので、日々のトレーニングと並行して薄い文法書を読む事をおすすめします。
- アウトプットと並行して基本的な文法書を読んだ方が上達は早い
ただし、話すときは文法の事はいったん全部忘れましょう。たとえ三単現のsをつけ忘れても意味は通じます。
【学び直しにおすすめの文法書】
やはりサポートしてくれる人が必要
今回のように、自分を肯定的にとらえて励ましてくれる周囲の存在はとても大きいです。
一般的には、次のようなサポーターがいると語学の上達が早いことが知られています。
- あなたが言っている言葉の意味を一生懸命理解しようとする
- 減点主義的にあなたのミスを正さない
- 理解したことを正しいフレーズで言い返してくれる
- あなたの知っている範囲内の語彙を使う
ダルビッシュは「外国人と積極的につるめ」と言っていますが、現実問題それができる環境にある人とない人がいると思います。
話す相手が見つかるまでの間、オンラインの英会話スクールを活用するという手もあります。
大人向けの比較的安価なオンライン英会話スクールがあるので紹介します。
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自分が作ったフレーズを話してみて、通じればとても嬉しいと思いますよ。
それでは、また。Have a good one!
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