英語スピーキング上達のコツ

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英語が聞けて読めても、話せるとは限りません。まわりに英語を流暢に話す人がいない環境でどうやってスピーキングスキルを上げていくかをまとめてみました。

「3歳の子供でも英語を話せる」は英語圏に住む人の話

たまに「アメリカでは3歳の子供でも英語を話している。だから誰だって話せるようになる」という人がいます。ですが、それは英語圏に住んでいる場合の話であって、日本のように英語を話さなくても日常生活に何ら支障をきたさない環境下では、話せるようになるには、なんらかの工夫が必要です。

英語が話せなくても困らない日常がスピーキングの上達を阻む

手っ取り早いのが英会話スクールへの入会です。私も渡米前に、とあるサイトで半年間英会話レッスンを受けましたが、かけた労力、コスト、時間に見合うだけ上達できたかというと残念ながらそれほど話せるようになりませんでした。正直、渡米後、ほとんど役に立ちませんでした。

その前に何を話したらいいかわからない

英語コーチは英語教育のプロフェッショナルですが、ビジネスのプロフェッショナルではありません。あなたの仕事内容を全く知らなければ、たとえ何語であったとしても、なぜそういったことを話したいのかがわからないのです。するとレッスンは一般的なやり取りをrole playingで会話するにとどまります。想定シチュエーションが実際に現場で出てくればラッキーですが、実際のところ、ほとんど出てきません。業界ごとに話す内容が違うのです。我々がやっている仕事の内容は、英会話コーチの想像を超えてもっと込み入っているのです。

アイデアバンクを作ろう

英語で何を伝えたいのかを整理するために、アイデアバンクの作成をお勧めします。仕事のシチュエーションをいくつかに分類して、各々の場面でいままでどんなやり取りをしてきたのかをリストアップして、それに必要な語彙と文法を考え、メモしていきます。

例えば、

同僚とのスモールトーク
グループミーティング
上司との個別面談
売上報告
トラブル報告
進捗報告
課題や懸念

など、実務で今経験している様々な出来事に、自分はどう対応していて、その際に自分は何を話しているのかをパターン別に洗い出して行きます。

例えば、トラブルに関して
製品BOMのセットアップにミスがあり、プランニングシステムが楽観的な納期を計算してそのまま得意先にデータ送信してしまった。実際の生産はそれより6週間後になる。納期は顧客に伝えたものより2ヶ月近く遅れてしまう可能性が高い。

というようなことをまず日本語で書いて、それを英語にするために必要な単語やフレーズを探していきます。

ひとりVlogを始めよう

ある程度文章が出来上がったら、それをスマホやPCで自撮りします。30秒から1分程度でOKです。
それを再生してみて、どこで詰まったかを確認し、矯正していきます。文章は100%正確でなくても構いません。ネイティブでも文法間違っている人はたくさんいます。大切なのは以下の3点です。

・録画という環境でも早口にならず、リラックスして話せているかどうか。
・頭の中で日本語から英語に翻訳せずに話せているかどうか。
・「えー」「あー」などのthinking soundを我慢できているか

です。

まとめ

英語が読めて聞ければ話せるようになるわけではありません。スピーキングにはそれ専用のスキルが必要です。話し相手を見つける前にまず自分のスピーキングを録画して見てください。たくさんの気づきがあるはずです。

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