LingQを使って英語の歌を完全耳コピする方法

皆さんは英語のドラマや歌で、

「知らない単語がないのに、聞き取れない」

「なんだか辞書の発音記号と違う気がする」

「早すぎて口がまわらない」

ということはありませんか?

この記事では、その原因が何なのか、主に発音ルールの視点から解説します。

ポイントは、

ネイティブも辞書の通りに発音しているわけではない。

です。

サンプルとしてCrash Adams Give me a kiss (クラッシュアダムス ギブミー・ア・キス)を使いました。以前に同じ曲で、英語の発声とリズムについて解説した記事があるので、よろしければそちらも参考にしてください。

今回もLingQというツールを使います。LingQの概要や、動画のインポートのやり方は、過去記事があるので、そちらを見てください。

僕は米国企業で10年以上働いています。チームで日本人は僕ひとりです。アメリカには3年間住みました。帰国後もオンラインで世界各地の人と一緒に働いています。

LingQは去年から使い始めました。今までに300以上のYouTube動画をLingQにインポートして英単語を14,000語、中国語は2,400語覚えました。好きなコンテンツで学べるので楽しいです。

さて今回の記事では、LingQをどのように発音トレーニングに活用するか、詳しく解説していきます。

この方法なら短期間で「ネイティブみたい」と思われるような歌い方ができますよ。ぜひトライしてみてください。

まずはYouTubeから曲をインポートする

以下のリンクからCrash Adamsの動画を開きます。

Crash Adams – Give Me A Kiss (Official Lyric Video)

PCで、LingQインポーターが入っているブラウザのツールバーにあるLingQ アイコンをクリックし、動画をインポートします。

インポートが完了したらLingQを開いて「インポートされたレッスン」から、動画を選びます。

インポートには10分程度かかります。処理の間、レッスンデータは「Pending Lessons」というタブに入っていて、終わり次第「インポートされたレッスン」タブに自動的に移ります。

生成されたスクリプトを確認する

レッスンを開き、動画を再生して、YouTube画面に出てくる歌詞とLingQが生成したスクリプトが合っているかを、念のため確認します。違っていたら「レッスンの編集」で修正します。

修正が終わったらレッスンを表示をクリックします。

センテンスモードに切り替える

レッスン画面をセンテンスモードに切り替えます。亀のアイコンの右にあるプルダウンメニューをクリックし、再生速度を0.6に変更した後、亀アイコンをクリックして再生します。慣れてきたら再生速度を上げて繰り返し練習します。

ノーマルスピードでやってみて、まあ60点ぐらいかな、と思ったら次のフレーズに進みます。

英文を読んでしまうとかえって歌えなくなってしまいます。音だけに集中して、「このフレーズは、だいたいこんな音のかたまりで歌ってるんだな」とわかれば、とりあえずOKです。

一度に全てを細かく追及しないで、曲全体を数回聞いて、「最も苦手なところ」から攻めた方が早く上達します。

イヤホンやヘッドホンをお勧めします。片耳だけにイヤホンをつけると、自分の声と動画の音が、両方バランスよく聞こえます。

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発音のポイント

歌詞に出てくる単語をピックアップして解説したので参考にしてください。

破裂音で終わる単語の末尾は発音しない

破裂音(t・d・p・b・k・g)で終わる単語は、その口の形になって終わるだけで音は出しません。勢いでちょっと漏れてしまうことはありますが、例えば日本人のthatのように「ざっと」の「と」がはっきりわかるような言い方はしません。

that ざっ
just じゅす
quit くいっ
right らい
night ない
at あっ
light らい
first ふーす

up あっ

take てい(末尾のeは発音しません)
like らい

morning もーにん
long ろん
song そん

破裂音で終わる単語の次に母音がきたらくっつく

破裂音(t・d・p・b・k・g)で終わる単語の次に母音(a・e・i・o・u)がある場合、くっいて1音になります。

that I ざらい
and I えない
best of べすとぶ
like I らいかい

theは舌を歯と歯で挟まなくていい

「まさにそれ」と強調したいとき以外はtheは弱く発音します。無理に舌を噛んではっきり言う必要はありません。

thは「だ」や「な」に変わる

thは、「ざ」だけではなく、「だ」や「な行」に変化します。

Even though いーぶん のう

アメリカ英語のalで始まる単語は「おー」というよりむしろ「あー」に近い

アメリカ英語では、alは喉を開いて「おー」というので、日本人には「あー」と聞こえます。

all あーう
always あうぇいず

would’veは「うどぅぶ」

たくさん文字はありますが、発音は「うどぅぶ」の3文字です。

リズムと歌詞のシンクロが先、メロディーは後から

歌う時のポイントは、8ビートのリズムを体で刻みながら、どの音を強く言って、どの音を弱く言っているか確認することです。リズムに歌詞が載ってきたら、少しずつメロディーをつけていってください。


口が回らない時は大抵の場合、複数の単語が一つのビートの中にごちゃっと入っているはずです。そこはネイティブも発音を省略したり、変えたりしているので、その仕組みに気づけは、楽に言えるようになります。

まとめ

  • 破裂音(t・d・p・b・k・g)で終わる単語は、その口の形になって終わるだけで音は出しません。
  • 破裂音で終わる単語の次に母音がきたら、くっついて1音になってしまいます。
  • theは、無理に舌を歯と歯で挟まなくても大丈夫です。
  • alで始まる単語は「おー」というよりむしろ「あー」に近い発音です。
  • 複数の単語が一つのビートの中にごちゃっと入っている部分は、ネイティブも省略したり、変えたりしています。

では、よい1日を。Have a good one!

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