【勉強するなってホント?】日本人マルチリンガルに学ぶ外国語習得ステップとは

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この記事は以下の人におすすめです。

  • 何年も英語を勉強しているのになかなか伸びない
      
  • とりあえず今すぐ英語を何とかしたい
     
  • 何をインプットすれば自然に話せるようになるのかわからない

今回は、Kazuma(カズマ)さんの著書「ゼロから12か国語マスターした私の最強の外国語習得法」を参考に「まずは英語を何とかしたい人」向けのおすすめ学習ステップについて解説します。

Kazumaさんは名古屋在住のマルチリンガル。英語、スペイン語をはじめ12か国語を話します。
 
「理解できる言語で話せばその人の頭に届く。その人の母国語で話せばその人の心に届く」
 
をモットーに多言語習得の楽しさを伝えています。

@kazu languagesというユーチューブチャンネルのオーナーでもあります。

Kazumaさんの著書は多言語習得がメインテーマですが、この記事では英語習得に的を絞ってこの本をどう活用すれば英語スキルが上がるか、必要なステップを整理しています。ぜひ最後まで読んでみてください。

【この記事を書いた人】
米国企業での実務経験10年以上。アメリカには3年住みました。英語をはじめ「今すぐ外国語を話せるようにならないとやばい人へのサバイバルキットの提供を目指しています。

まずは具体的で実現可能なゴールを設定する

1年後の自分の姿をイメージする

英語に限らず言語習得には終わりがありません。終わりのない旅に出る前に「1年後の自分の姿」を具体的にイメージしてそこをひとまずのゴールとしましょう。

  • 1年後にネイティブとおしゃべりして笑っている
     
  • 1年後にその国の映画や音楽、小説などを楽しんでいる
     
  • 1年後にその国の文化を原語で味わっている
     
  • 1年後にその国を実際に旅している
     

おすすめゴールは、

「1年後にネイティブと日常会話を楽しむ」

「そのために30個の定型フレーズと単語3000語をマスターする」

です。

なぜ3000語で日常会話OKなのか?

Kazumaさんを含め、多くのマルチリンガルは3,000語付近をひとつのマイルストーンとしています。基本の3,000語で構成する文章をマスターすると、日常のやりとりができるようになります。その後、次第に自分の興味のあるジャンルを深掘りしていくわけです。

マルチリンガルの習得アプローチには成功体験の裏付けがある

彼らは複数の言語を習得する過程で数々の教訓を得ています。ただしやり方は人それぞれです。その中で僕らが知りたいのは、日本人がこれほど英語が不得意なのは何故か、どのメソッドが有効なのかです。そういった意味で、日本人であるKazumaさんのノウハウには説得力があります。

Kazumaさんが経験から得たスキルは次の通りです。

  • 過去に他の言語でうまくいったやり方を定型化している
     
  • 過去の経験から、自分がいつまでにどれぐらいのレベルに到達するかわかっている
     
  • 始める時点でゴールが見えているのでモチベーションを維持しやすい
     
  • 日常会話レベルなら半年から1年で到達できると確信している
     
はまじ
はまじ

学び始める時点ですでにゴールの姿が見えているのが一般人との大きな違いです。

Kazumaさんの基本的な考え方

基本的な考え方は次の通りです。とても合理的で納得できるものです。

  • 最初は文法に手をつけない
     
  • 実践的なフレーズを集める
     
  • 聞いた音をそのまま真似る
     
  • 同時にリスニング力を鍛える(発音できる音は聞き取れるから)
      
  • フレーズを通して単語を学ぶ
     
  • 「好きだから続く」を大切にする
     
  • 毎日決まった量をやる
     

では実際のステップについて解説します。

ステップ1 : 発音と一緒に実践的なフレーズから覚えていく

そのまま使える実用的なフレーズのストックを作る

自分の目的に合わせて、「将来使うかも知れないフレーズ」を集めます。これにより自分の目的にそぐわない単語や文法を覚える手間をカットします。

  • 使うかどうかわからない単語をむやみに単体で覚えない
     
  • 使うかどうかわからない文法を初期段階から網羅的に勉強しない
はまじ
はまじ

「試験に出るかも知れないからとりあえず覚える」とは真逆のアプローチなので気をつけてください。

実戦的なフレーズをネイティブの発音と一緒に覚えていく

話せる言葉は聞き取れるので、初期段階で発音に集中することでリスニングにかかる労力を省きます。

  • 深く考えすぎずにネイティブが発するフレーズをたくさん聞いてひたすら真似る
     
  • ネイティブの口元とトーンに注目する
     
  • その音を出す時の唇と舌の形を探る
     
  • 自分の発音を録音して比べる
     
はまじ
はまじ

初期段階でカタカナやローマ字式で覚えてしまうと、後で矯正するのに長い時間がかかります。

実際に話す体験を積み重ねる

覚えたフレーズを使って、ネイティブと会話をやってみます。

  • 「やってみなければわからないこと」を実際にやってみて糧とする
     
  • 会話を録音して後で聞くことでたくさんの学びを得る
     
はまじ
はまじ

ぜひ録音しましょう。うまく言えなかったところを見直すためです。

頻出フレーズがスムーズに出てくるようになったらステップ2に進みます。

ステップ2:実用的な文法から先に覚える

  • 覚えたフレーズからルールを予想する
  • それを元にフレーズを改造する
  • 答え合わせをするように文法を学ぶ
はまじ
はまじ

つまり覚えたフレーズで使われていない文法は後回しにするということですね。

ステップ3:スパイラル的にステップ1と2を繰り返す

フレーズのストックが増えて文法がわかってくると、単語だけを入れ替えて新しいフレーズを作れるようになります。そうなったら語彙を単体で覚えていきます。

実践的な文法を学びつつ単語を1,000~3,000語を覚えてしまえば、それらを組み合わせて日常会話くらいは不自由ないレベルに到達できるでしょう。

はまじ
はまじ

ここまでを1年かけてやればゴール達成です!

次にこのメソッドを実行するときの課題と解決策についてお伝えします。

課題:「実践的なフレーズ」をどうやって集めるか?

書籍の中でKazumaさんが推奨している教則本はPimsleur(ピンズラー)でした。多言語話者向けには最高の教材ですが、そもそもPimsleurのベース言語は英語なので、英語を学習するための教材は提供していません。

代案として、白水社のニューエクスプレスをおすすめしていました。しかし現時点ではイギリス英語版しか出版されていないはずです。

定型フレーズを集めるならYouTubeのEnglish Easy Practiceをお勧めします。

はまじ
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ただし答えを外部リソースに求めると自分に合ったフレーズ探しの旅に出ることになりかねません。むしろ答えは自分の中にありますよ。

  • まずは自分が知っている言葉の範囲内で文を作ってみる
     
  • 「この新しいフレーズを覚えたらどう使うか?」を自問自答する
     
  • 既存フレーズの文型を壊さない範囲で改造する
     
  • AIで校閲してネイティブに最終チェックしてもらう

ここまで来たら後は積極的にネイティブと話す機会を持ちましょう。

まとめ

今回のまとめは次の通りです。

  • 具体的で実現可能なゴールを設定する
    1年で30フレーズ3000語をおすすめします。
     
  • ステップ1 : 発音と一緒に実践的なフレーズから覚えていく
    使えそうな例文でネイティブの発音を真似ましょう。
     
  • ステップ2:実用的な文法から先に覚える
    使う単語、使う用法から先に覚えましょう。
     
  • ステップ3:スパイラル的にステップ1と2を繰り返す
    単語だけを入れ替えて新しいフレーズを作ってみましょう。
     
  • 定型フレーズを集めはEnglish Easy Practiceがおすすめです。
     

本にアンダーラインを引きながら読んでいたのですが、ほとんどアンダーラインだらけになってしまうぐらい優れた内容の著書でした。興味が沸いた方は是非一度読んでみてください。

それではまた。Have a good one!

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