英語リスニング力を上げるために、リスニング教材として何を選ぶか、どうやって練習するか、その考え方についてまとめてみました。
「英語を学ぶためだけの教材」から卒業しよう
なぜあなたは英語を学びたいのですか?
これから膨大な時間と労力を費やして英語を学ぶ理由は何なのか。どこにそのモチベーションがあるのかを自分に問いかけてみましょう。ただ「英語が聞き取れるようになりたいから」では長続きしません。英語を学ぶためだけの勉強は退屈だからです。
例えば日本の卓球選手に中国語が流暢な人がいるのは、優れた指導者が中国にいて、その人の言っていることがわかれば、自分の卓球技術が上達すると考えているからです。
卓球がうまくなりたいから中国語を聞けるようになりたい。
何を欲しているのか明確ですよね。
あなたにも似たような動機が必要です。英語を聞き取れるようになることはあくまで手段です。何を聞いてそこから何を学び取り、何に活用するのか、そこに強烈なモチベーションがないと、聞けるようになったのはいいけれど、聞き終わって「あ、そう」で終わってしまいます。それはとてももったいないことです。聞き終わった後に、新たな「もっと知りたい」が出てくるコンテンツがいい教材です。
試験勉強スタイルをお勧めしない理由
英語試験対策に特化した教材を買い、その試験で高得点をとるためだけ反復練習はお勧めしません。大抵の場合、あなたの興味に沿った内容ではないからです。聞き取れて内容は理解できたけれど、それはあなたにとって意味のある、価値のある、知るべきことだったかどうかは微妙ではないでしょうか。自分にとってさして価値があるとは思えない内容を、言語が違うというだけで何度も繰り返し聞き、理解し、覚えるのは、貴重な時間を無駄にしてしまっていると思うと私は思うのです。
英語が聞き取れると世界が広がることを実感することが大切
英語で新しい知識、考え方、コミュニケーション、技術、文化など、目からウロコの体験を手に入れることが第二言語を獲得する一番の目的であり、醍醐味です。あなたの興味のあるジャンルは何ですか?そのジャンルのエキスパートは誰ですか?その人は英語を話しますか?YouTubeで検索してみてください。おそらくおすすめに出てきた動画のどれかが、あなたにとって一番の教材です。
「この人何を言ってるか(今は)わからないけどすごく知りたい!」
という気持ちが、これから長く続く英語学習の出発点であるべきです。
まとめ
言語はあくまでも意思伝達手段であり、目的ではありません。何を何を聞いてそこから何を学び取り、何を発見するか、そこが一番大切だと思います。「どうしてもこれが知りたい」から出発して、その目的に沿った教材を探しましょう。従来の学習形式ではなく、ネットに溢れている動画から選ぶ事をお勧めします。
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